1. ホームへ戻る
  2. 大阪ラプソディー
  3. 失礼な人々?

大阪ん♪ラプソディー

失礼な人々?
関西圏の中でも大阪人は特に気さくだと昔から言われている。そうなのだろうか?大阪人は大阪人なりに気を遣って生きているのだが…しかし、先日東京の友人に「いいや、仕事で随分いろんな地方の人に会うが大阪人はみんな特別だ。」と言い切られた。  「なんで?」と聞くと「喋り方が良く言うとハートウォーミング。悪く言うと厚かましい。」というのである。
 彼に言わせると、年下が「何言うてはるんですかぁ!」と年上にツッコミを入れることがまずおかしいとか。
 「え?それ十分敬語やで」と言うと、さすがにそこに居た関東甲信越地方の人々が全員「違う!」と否定した。
 「おっかしいなぁ。じゃあ部下が上司に『それちゃうんちゃいますか?』って言うのは敬語に聞こえへん?」
「聞こえるか!」
結局右のような会話をしばらく続けることになった。大阪人にしてみれば「●●ますか?」と付いている言葉は年下には言わないので、当然敬語なのだが、他県の人にすれば「そんなラフな敬語あるか」と感じるらしい。「なるべく近しい感じで、しかも敬語を使うという高等テクニックやのに」と言うとみんな「年上に近しい感じで接しなくてもいいのでは?」という表情で振り向いた。
その中の一人が「だいたい大阪人は上司の前でもトイレに行く時に何しに行くか言うでしょう?あれが失礼なんだよね」と言い放ったので、私は噴出してしまった。 確かにトイレに行く時に多くの人が「ちょっとオシッコ行ってきまーす」とか「大きい方なんで、遅いです。」と年上に報告しながら行く。我々にしてみれば当たり前の行為だが、どうやら全国ではそんな報告はいちいちしないらしい。いや、したら失礼に当たるようだ。
「ふーん、じゃあトイレからなかなか帰って来なかったらどうするの?大きい方に行っ たんやろかとか想像するってこと?」
「そんな想像しない」
「心配になるやん、なかなか戻って来ぇへんかったら」
「いちいち心配なんかしない」
 ということらしい。要するに大阪人は全国レベルで測るとおせっかいのようだ。それゆえに先に用を足す理由を言うのだろう。それゆえに上司にハートウォーミングに敬語を使うのだ。
 ということが分かってもらえればいいのになぁ。と思う今日この頃だが…敬語の中には「アホちゃいますか?」というようなツッコミもあるので、理解を得るのは難しいのだろうか?