大阪ん♪ラプソディー【第27回】

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「言葉・ことば」


 友人がネット上で「不正解だが味のある回答」というシリーズを紹介していた。ちょっと前に「○肉○食」という国語の問題の回答に小学生が「焼肉定食」と書いて話題になったような内容ばかりだった。
 中でも英語の試験になかなかセンスのいい回答があったのでご報告しよう。
●問題「翻訳せよ。「morning」
▼回答「娘」
「朝」という答えが分からなかったのか、洒落を書きたかったのか分からないが、モーニングを娘と訳した生徒に先生が「ナイス!」と赤字で書いて×を付けているのが面白い一例だった。
●問題「I live in TOKYO」(私は東京に住んでいるを過去形にしなさい) 
▼回答「I live in EDO」(私は江戸に住んでいる)
正解はもちろん「I lived in TOKYO」だが、味のある回答だ。本人はもちろん江戸に住んだ経験はないだろうが。
●問題「YUTAKA」を強調して書き直せ。
▼回答「YUTAKA loves Hitomi」
問題の意味がよく分からないが、回答は最高だ。おそらく書いた生徒本人か、友達に「ゆたか」という子がいるのだろう。そして彼は「ひとみちゃん」が好きなようだ。何も答案で公開しなくても良いとは思おうが…。
 他にも面白い回答が沢山あった。最近の子供たちは言葉を知らないとか言うが、とんでもない。ネットに出てるくらいだから正解が分からなくても答えにボケを書いたりして、間違いを楽しむことさえ知っているのだろう。
 私たちの子供時代は学校の試験の答えにそんな洒落たことを書くなんて発想はなかった国語のテストに「作者の気持ちを書け」という問題があって、私は大真面目に「作者にしか分かりません」と書いた。すると、教員室に呼び出されて「学校来るのん嫌なんか?」と問いただされた。先生はふざけたと思ったらしい。時代は変わった。いや進化した?ものだ。
 言葉の使い方やセンスに意見を言う先人も居るが、私は進化するものだと思っている。
 たとえば70年代に流行った「ナウい」という言葉。今の「ヤバい」も。いつか淘汰されれば正しい日本語になるかもしれない。それを作るのは、毎日楽しく生きている「今」の日本人だということを忘れないようにしたいと思う。

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