ばね百科事典

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ばねの歴史① 【世界】

  • ばねの歴史は、5〜10万年前に遡る

    およそ5〜10万年前、わたしたちの祖先が木や植物の弾力性を利用して、動物を捕獲するための罠を作っていたと言われています。罠は、木や竹の弾力性と、植物のつるや木の皮などを結びの技術でつなぎ合わせて作ったのではないかと考えられています。

    そして、人類がはじめて弓を使い始めたのは約2万年前と推測され、弾力性のある木と弦を利用して弓を作り、やじりには石や動物の骨を使っていました。弓は広い意味でばねの一種と考えられ、ばねが道具として使われた最古の例です。

  • 金属の復元力を利用したはさみ
和ばさみ

金属でばねの復元力を利用したものには、はさみがあります。紀元前1000年頃のものとみられるはさみが発見されていることから、少なくともこの時代にはすでにはさみが発明されていたことになります。

かたちは現在の和ばさみと同じようなかたちで、U字型の部分がばねの作用を持っています。

  • 天才ダヴィンチが着想したばねによる時計仕掛け
時計仕掛け

ルネッサンスの時代にさまざまな分野で天才的な才能を発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチ(1452〜1519)は、彼自身が着想した発明品の数々を記した手稿(メモ書き)の中で、ばねに関する多くの作図を残しています。

右図はダヴィンチが考案した時計に関する作図です。従来のおもりを使ったものは縦方向に大きなスペースが必要なので、箱の中に設置したばねの力で円錐形らせん状の歯車が回転し、時を刻むような仕掛けを考えたのです。

  • ばねの基本的な性質を定義した「フックの法則」

    1678年には、イギリスの物理学者ロバート・フックにより、非常に重要な法則が発見されます。「フックの法則」(または弾性の法則ともいわれる)は、ばねの伸びは弾性限度以下の荷重に正比例するというもので、ばねのもっとも基本的な性質を言い表しています。

コラム-フックの法則