ばね百科事典
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宇宙で使われるばね
- 宇宙で使われるばね
ロケットの頭部は人工衛星を収めるノーズフェアリング(Nose faring:流線型の覆い)と呼ばれています。
打ち上げられたロケットが大気圏を通過した後に次に述べる方法で切り離します。ノーズフェアリングは左右二つの殻で作られており、殻同士およびロケット本体とはピンでつながれています。空気の影響がなくなる高さまで飛ぶとピンに蓄えられた紐状の火薬ですべてのピンを一瞬に切断し、ばねの力で左右に開いて切り離します。
また、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングしているスペースシャトルは地球へ帰還する際に、ばねの力によってISSから離脱します。
この他、打ち上げた人工衛星の電源用ソーラーパネルや各種アンテナの展伸用にもさまざまなばねが使われています。
これからのばねは、ばね用材料として軽くて強いチタンで作られています。

