ばね百科事典

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ばねの種類

ばねの種類

コイルばね
圧縮コイルばね

線状の材料をらせん状に巻いたばね。

縮む特性を生かして、ショックを吸収することにも優れています。

圧縮コイルばねは、自動車のサスペンションやエンジン、クラッチから、ベッドやソファなど幅広く使用されています。

引張コイルばね

線状の材料をらせん状に巻いたばね。

取り付けて使用するためのフックがあり、先端を引っ張ったときに、元に戻ろうとする特性があります。

引張コイルばねは、電車のパンダグラフや自転車のブレーキ、エキスパンダなどに使用されています。

ねじりコイルばね

線状の材料をらせん状に巻いたばね。

いろいろな形のものを作れ、腕の長さが短いもの、長いもの、 ダブルトーション形など、その種類は多岐にわたります。

ねじりコイルばねは、自動車のコンソールボックスや各種の家電製品など、非常に幅広く活用されています。

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板ばね
重ね板ばね

曲げた板を数枚重ねてばねにしたもの。

力を加えると変形してその力は直線方向に働き、力を除くと元に戻ります。

板ばねは、トラックやバス、電車のサスペンションなどに使われています。

薄板ばね

薄い板材をばねにしたもの。

決まった形はなく、使用目的に合わせて千差万別に作られます。

ばねの役割の他に、強度を補うための部品にもなる。

薄板ばねは、自動車のホースクランプやパソコン、プリンタなどに使われています。

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トーションバー
トーションバー(ねじり棒ばね)

まっすぐな棒をねじり、元に戻ろうとする力を利用したばね。

簡単な形状で場所もとらず、軽量なばねを作ることができます。

トーションバーは、自動車の車体のロールを抑えるためのスタビライザや電車のリクライニングなどに使用されています。

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皿ばね
皿ばね

中心に穴をあけた円盤を円すい状に成形した皿形のばね。

ゆるみ止めや衝撃緩衝用、ギアの異音対策など幅広い用途と利用分野を持っています。

皿ばねは、自動車のクラッチや土木建築の防震装置、宇宙分野に至るまで幅広く活用されています。

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渦巻ばね
接触型渦巻ばね

長方形断面の線材を渦巻の形に巻いたもので、接触型渦巻ばねは、隣り合った材料同士がこすり合います。

このばねのはたらきは、ばねの端を引っ張るときに生じる、もとに戻ろうとする力です。

接触型渦巻ばねは、自動車のシートベルト巻取り装置や家電製品のコード巻取り装置などに使われています。

非接触型渦巻ばね

長方形断面の線材を渦巻の形に巻いたもので、非接触型渦巻ばねは、コイル同士がこすり合わず、もとに戻ろうとする力が均一のばねです。

このばねのはたらきは、ばねの端を引っ張るときに生じる、もとに戻ろうとする力です。

非接触型渦巻ばねは、自動車のシートリクライニング装置や各種メータなどに使われています。

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竹の子ばね
竹の子ばね

長方形断面の板材を円すい状に巻いて作られます。

単位面積あたりのエネルギー吸収量が大きく、主に衝撃緩衝用途で利用されています。

産業用設備や鉄道構内の衝撃吸収ブロックやエレベータシャフト内の衝撃吸収ばねとして使われています。

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細工ばね
細工ばね

ばね用線材をさまざまなかたちに加工して、求められる用途に対応できるばね特性を生み出しています。

コイルばねや皿ばねなどの形状では、効果的に特性を発揮できない場合など、細工形状で柔軟に対応することができます。

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輪ばね
輪ばね

円すい面をもつ内輪と外輪を交互に組み合わせたばねで、小さな容積で大きなエネルギーを吸収することができます。

主には、機械類の緩衝装置や連結装置としての役割を担っています。

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